豊洲新市場建設について(東京都の発表資料)
●移転整備の経緯
築地市場は、昭和10年2月の開場以来、戦前戦後を通じ75年の長期にわたり、都民への安定した生鮮食料品の供給という役割を果たしてきました。また、水産物については、我が国のリーディング・マーケットとしての地位を築き上げるとともに、世界最大級の取扱規模を誇っています。
しかし、モータリゼーションや物流形態の変化など、市場を取り巻く環境が大きく変化する中で、築地市場は施設の老朽化、場内の狭あい化が進み、都民の期待や時代の要請に十分応えられない状況になってきています。
東京都では、平成3年に現在地での再整備に着手し、整備を進めましたが、工事の長期化や整備費の増大、営業活動への深刻な影響など多くの問題が発生し、業界調整が難航して、平成8年頃に再整備工事は中断しました。その後、平成11年に都と業界との協議機関である築地市場再整備推進協議会において、移転整備へと方向転換すべきとの意見集約がなされ、平成13年4月の東京都中央卸売市場審議会からの豊洲地区を移転候補地として検討する旨の答申を経て、同年12月「東京都卸売市場整備計画(第7次)」において、豊洲への移転を決定しました。
その後、平成15年5月に「豊洲新市場基本構想」、平成16年7月に「豊洲新市場基本計画」、平成17年9月に「豊洲新市場実施計画のまとめ」を策定し、平成17年11月には、「東京都卸売市場整備計画(第8次)」において、豊洲新市場を、平成24年度開場を目途に整備することを明記しました。
平成18年10月には、豊洲新市場の施設規模・配置などを取りまとめた基本設計相当について市場関係業界との間で大筋の合意を得ることができました。
今後、東京都では、専門家会議による提言に基づき、技術会議でとりまとめていただいた土壌汚染対策を確実に実施し、豊洲新市場の平成26年度の開場を目指し、市場関係業界等の協力を得ながら、移転整備を進めていきます。
●移転予定地
東京都江東区豊洲6丁目 5・7街区及び6街区の一部
●敷地面積
約40.7ヘクタール
●開場予定
平成26年度
●取扱品目
- (1)水産物
- (2)青果物
●施設構成
- (1)市場施設
- 卸売場、仲卸売場、管理施設、関連店舗、転配送センター、加工パッケージ施設等
- (2)千客万来施設
- 「食」を中心とした「にぎわい」を創出する施設
●新市場の主な特徴
- (1)食の安全・安心の確保
- (2)効率的な物流の実現
- (3)多様なニーズへの対応
- (4)環境への配慮
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