福井県・さぎり漁に使う縄づくり
九頭竜川下流域農業用水再編推進協議会: 清水 真紀
早朝から、さぎり漁に使う縄作りしてます。
炎天下の作業で、アッという間に汗だくだくお昼ゴハンは大盛りつゆだく、川幅いっぱいに縄を張るので、長さも太さも重さも相当のものです。
最近は、車の前輪を利用してハイテク化してるけど、昔はぜ~んぶ手作業だったんだよね.。
昔の人ってすごい!
①直径2センチくらいの荒縄を用意します。
②今回は、5本編み×約30メートルなので、30メートルの長さに切ったものを5本まとめて丸結びにします。
③丸結びをした反対の端を、車の前輪に結びつけます(タイヤは外して、ブロックなどで浮かしておきます)
④車と垂直になるように、縄を伸ばしていきます。
⑤人員の配置は、まず、丸結びをしっかり持つ担当を1人⑥中間には、5メートルおきくらいに縄が地面に付かないように持ち上げる担当を配置します(なので、30メートルの大縄を作るには、8人くらいの人員が必要です)⑦配置に付き車のアクセルを踏むと、車側から縄が捻れていきます。
⑧全体が均等に捻れたらできあがり!
できあがった大縄を水中に張って、鮎の行き来を”とおせんぼ”します。
もちろん、水は下流に流れるのだけど、水中の縄に怯える鮎は、下流に降りることができず、縄の辺りをウロウロします。
そこに網を投げて、鮎を驚かせると、鮎たちはパニックになって網に引っかかってしまうワケなんです。
ものすごーい手間暇がかかるけど、たくさんの鮎を一網打尽にできる福井の伝統的な漁法で、九頭竜川鳴鹿堰堤の下流でも、この時期から晩秋にかけて見られます。
ワタシ的には、九頭竜川の秋の風物詩なんたけど、その存在を知らない人が大多数だと思います(>_<)
機会があったら、ダイナミックな漁を見にきてくださーい♪
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