問題多いカット野菜の生産・販売
甲斐 由美子さんから
販売されているカット野菜は黒ずんでしまったりしおれてしまったら売り物になりません、そこで変色防止、殺菌・消毒などの処理が施されます。
通常であれば、カット野菜は次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)の水溶液につけて変色を防止します。
次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)は特異な臭気(いわゆるプールの臭いや漂白剤の臭いと言われる臭い)を有し、酸化作用、漂白作用、殺菌作用があります。
この段階で野菜の持つ水溶性ビタミンは、溶液に流れます。
さらに、シャキシャキ感を出すためにPH調整剤につけます。
カット野菜には、次亜塩素酸ナトリウムの表示はありません。
表示義務が免除されているからです。
生産する業者をこの30年間、ウオッチングしていますが発展させた業者がほとんどいません。
アメリカのスーパーマーケットには、確かにカット野菜がズラリと並んでいます。
メーカーはドールなどの大メーカーです。テレビコマーシャルもバンバンしております。
しかし問題が起こると全責任も負います。
日本でもO157(オー157)でカイワレ大根業者が問題になりましたが、ダメージが大きくて復活できておりません。こうした覚悟も必要です。
さらに野菜のキロ単価は200円もしません。生活必需品ですから政策の保護下にあるのです。だから加工して2から3倍で販売してもたかが知れています。
まともな料理人なら野菜の下処理は腕の見せ所です。だからプロの料理人は使用しません。
30年前にカット野菜を手がけた加工業者が私に言いました。「市場で野菜の相場が安いときには注文はきません。値上がりしたときに大量に注文がきます。
これでは儲けるときがないのです」。
かりに「仕入れをゼロとしても儲かりませんよ!」が実態です。
ご注意です!
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