青森合同青果株式会社
年の瀬は全面安でした
青森市中央卸売市場の12月の販売統計がまとまりました。
国が定める指定野菜14品目の平均卸売価格の対平年指数は、前月より3ポイントダウンし87%に。
玉ねぎときゅうり以外が平年なみもしくは平年を大きく下回り、野菜農家にとっては厳しい年の瀬となりました。
エルニーニョ現象による暖冬で、先行産地の切り上がりが遅れるとともに後続産地の生育が予想以上に前進し出回り量が多かったことに加え、9月に上陸した台風24号の被害の長期化を見越して業務筋がキャベツやレタスなどの輸入を増やしたことが原因と思われます。
品目別の平年対比は以下の通り。
△▼は前月からのランクの移動を示します。
◆平年より極めて高い(200%以上)
※該当なし◆平年よりかなり高い(150%以上200%未満)
玉ねぎ△◆平年より高い(125%以上150%未満)
※該当なし◆平年よりやや高い(111%以上125%未満)
△きゅうり◆平年並み(90%以上111%未満)
▼にんじん、里芋、ばれいしょ、ねぎ◆平年よりやや安い(80%以上90%未満)
▼トマト、▼なす、ほうれん草、▼ピーマン◆平年より安い(67%以上80%未満)
キャベツ◆平年よりかなり安い(50%以上67%未満)
▼白菜、レタス、▼大根◆平年より極めて安い(50%未満)
※該当なし7月豪雨とその後の低温曇天で生育不良となった北海道産玉ねぎは、産地在庫の底も見え堅調な相場となっています。
今後、外国産の輸入量が増える可能性もありますが「品薄なのに相場が下がる」という悪夢のような状態だけは勘弁してほしいものです。
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