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野菜全面高
青森市中央卸売市場5月の販売統計がまとまりました。
指定野菜の平均卸売価格の対平年指数は前月より8ポイントアップし132%に。
長雨と日照不足で極度の品薄高となった2020年7月以来の高騰となりました。
3月の低温、4月の寡照干ばつなど春先からの天候不順の影響が顕在化し、
野菜の出回りは不安定となりました。
特に天候の影響を受けやすい露地野菜の品薄高に拍車がかかり、キャベツ、だいこん、にんじんが高騰しました。
2年後から指定野菜に追加されるブロッコリーも主産地の品質不良から極度の品薄高に。
青森県産だいこんは前年より1週間程度遅れたものの、平年並みの出荷開始。
品質、肥大ともに良好で、出始めが端境期に当たったためスタートは10年に一度の高値となりました。
その後相場は続落し、平年並みの水準に近づいています。
ただ、5月の産地の降水量が平年の半分だったため、今後干ばつの影響が出そう。
品目別の詳細は以下の通りです。-は該当なしを、△▼は前月からのランクの移動を示します。・平年より極めて高い
(200%以上)
-・平年よりかなり高い
(150%以上200%未満)
キャベツ△、にんじん▼、里芋・平年より高い
(125%以上150%未満)
だいこん▼、トマト、白菜△、ピーマン、馬鈴薯△・平年よりやや高い
(111%以上125%未満)
きゅうり▼、ほうれん草△・平年並み
(90%以上111%未満)
なす▼、玉ねぎ▼、ねぎ、レタス▼・平年よりやや安い
(80%以上90%未満)
-・平年より安い
(67%以上80%未満)
-・平年よりかなり安い
(50%以上67%未満)
-・平年より極めて安い
(50%未満)
-長雨による病害などで5月中旬以降から相場が急伸している馬鈴薯。九州産から関東産へ産地が移行しつつありますが、後続産地の作柄も悪く、絶対量不足は解消されず相場は強もちあい。
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