ソーシアルメディアで青果物流通
平年並みに回復するも…
青森市中央卸売市場の3月の販売統計がまとまりました。国が定める指定野菜14品目の平均卸売価格の対平年(直近4か年の平均)指数は98%と、一気に前月より17ポイント上昇し「平年並み」まで回復しました。
青森らしい寒さがないまま冬が終わり、3月も気温の高い状態が続きました。
青森市の3月の平均気温は平年を2.7℃上回る5.1℃で観測史上最高でした。
消雪も早く春の農作業は前倒しに進んでいます。
成育が前進していた野菜も、産地や品目によっては2月の干ばつや3月中旬以降の低温曇天の影響で出荷ペースにブレーキがかかっています。
外出自粛による買いだめ需要で全般に野菜の相場は底上げしました。ただし、春野菜は豊作基調で今後も潤沢な出回りが見込まれるため、これ以上の相場高騰は考えにくい状況。
飲食店や宿泊などの業務需要の落ち込みはひどく、平年並みまで値を戻すのが精いっぱいでしょう。
-は該当なしを、△▼は前月からのランクの移動を示します。
・平年より極めて高い
(平年比200%以上)
-・平年よりかなり高い
(150%以上200%未満)
-・平年より高い
(125%以上150%未満)
-・平年よりやや高い
(111%以上125%未満)
トマト、ほうれん草△、ピーマン
きゅうり、白菜△・平年並み
(90%以上111%未満)
人参△、なす、レタス△、里芋△・平年よりやや安い
(80%以上90%未満)
大根△、キャベツ△・平年より安い
(67%以上80%未満)
ねぎ△・平年よりかなり安い
(50%以上67%未満)
玉ねぎ▼・平年より極めて安い
(50%未満)
ばれいしょ
自治体による週末の外出自粛要請で、食料品の買いだめが発生。
貯蔵性の高いばれいしょや玉ねぎなどが一時店頭から姿を消す事態になりました。しかし産地在庫は多く後続産地の作柄も良好。供給体制には全く不安なく、相場の浮揚には至っていません。感染症予防の基本は「手洗い」「十分な睡眠」そして「バランスの取れた食事」。ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれる野菜や果物を積極的に食べるようにしましょう。
中央卸売市場では開設者である自治体と事業者が連携し「事業継続計画書」を作成しています。
生鮮食料品の安定供給体制を維持できるよう危機管理に努めていますのでご安心ください。
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