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安値傾向に拍車
青森市中央卸売市場の2月の販売統計がまとまりました。
国が定める指定野菜14品目の平均卸売価格の対平年(直近4か年の平均)指数は81%と前月より5ポイントダウンし、平年より「やや安い」状態でした。
2月になっても暖冬傾向は収まらず、露地野菜を中心に生育が前進し潤沢な出回りが続きました。
農林水産省では需要促進のためレシピを紹介する「野菜を食べようプロジェクト」を展開しましたが、相場浮揚には至りませんでした。
14品目中9品目が前月よりもランクダウンし、安値に拍車がかかりました。
果菜類だけは曇雨天の影響で出荷量が少なく堅調な相場でした。
-は該当なしを、△▼は前月からのランクの移動を示します。
・平年より極めて高い
(平年比200%以上)
-・平年よりかなり高い
(150%以上200%未満)
-・平年より高い
(125%以上150%未満)
-・平年よりやや高い
(111%以上125%未満)
きゅうり▼、ピーマン、トマト△・平年並み
(90%以上111%未満)
なす・平年よりやや安い
(80%以上90%未満)
里芋、にんじん▼、ほうれん草▼・平年より安い
(67%以上80%未満)
玉ねぎ▼、はくさい▼、だいこん・平年よりかなり安い
(50%以上67%未満)
レタス▼、ねぎ▼・平年より極めて安い
(50%未満)
ばれいしょ▼、キャベツ▼
コロナウィルス感染拡大防止対策で、学校給食の休止や飲食を伴う会合やパーティの中止など、業務需要には深刻な影響が出ています。
一方、家計需要は活発になり小売店での売れ行きは良好です。マスクやトイレットペーパーなど一部の商品が買い占めにより品薄になっているようですが、野菜や果物の供給に問題はありません。
安値品目の相場は底上げしているものの、全般に落ち着いた値動きになっています。
感染症予防の基本は「手洗い」「十分な睡眠」そして「バランスの取れた食事」。ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれる野菜や果物を積極的に食べるようにしましょう。
コロナウィルス対策として中央卸売市場では開設者である自治体と事業者が連携し「事業継続計画書」を作成しています。
生鮮食料品の安定供給体制を維持できるよう危機管理に努めていますのでご安心を。
#青果物流通 #青森合同青果 #2月の販売統計
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