ソーシアルメディアで青果物流通
一年間ありがとうございました
青森市中央卸売市場は本日が止め市、いわゆる仕事納めです。
明日から1月4日までは条例により休場となります。
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青果業界が喫緊の課題として直面している物流2024年問題。
いよいよ来年4月からドライバーの残業時間の上限規制が適用されます。
輸送効率の低下は避けられず、何も対策しなかった場合は輸送力が14%減少すると推計されています。
運賃の上昇、リードタイムの長期化、配送エリアやロットの制限などの問題が生じることは確実です。
青果物の安定供給という責務を果たすため、この難局を乗り切るべく業界を挙げて取り組んでまいります。
昨年の暑さは異常でした。
気温が高い状態は1年を通して続き、春、夏、秋いずれも日本の平均気温偏差は過去最高を更新、弘前市では県内観測史上最高の39.3度を記録しました。
災害級とまで言われた猛暑の影響で、青森県産の野菜と果物は深刻な影響を受けました。
高温干ばつの影響は長期化し、産地リレーが途切れ11月中旬まで品薄高が続きました。
しかし、高値も不作による反収減を補うことはできず、農家の皆さんにとっては厳しい夏となりました。
猛暑の影響で野菜の価格が高騰した今年は、テレビ局や新聞社から取材を受ける機会が増えました。
卸売市場での価格形成のメカニズムを説明し、高値は供給量が減ったためで農家の収入増加には寄与しないことや、生産費の上昇で収入が同一なら所得は減少していることを訴えても、残念ながらこれらが報道されることは稀でした。
ただ、消費者の皆さんが青果物の価格変動に高い関心を寄せていることは間違いなく、機会を与えられる限り適正な価格形成の必要性を主張していきたいと思います。
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来年の干支は辰です。龍は天候をつかさどる神獣といわれています。
来年こそ気象災害のない穏やかな一年になることを龍神様に祈っております。
一年間ご愛読いただきありがとうございました。
新年もよろしくお願い申し上げます。皆様、よいお年をお迎えください。
代表取締役社長 篠崎真孝
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