青森合同青果株式会社
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長引く残暑が品薄高に拍車
青森市中央卸売市場9月の販売統計がまとまりました。
指定野菜の平均卸売価格の対平年指数は前月よ23ポイントアップし117%に。
長期化している異常高温と干ばつの影響は、時間がたってからボディーブローのように効いてきました。
9月になっても厳しい残暑は続き、月間平均気温は全国で平年を3~4℃上回りました。
青森市でも平年を3.2℃上回り、特に暑さがぶり返した中旬は平年を4.8℃超え、8月上旬並みの暑さとなりました。
彼岸を過ぎるとようやく暑さも収まり、月末には秋らしい陽気に。
葉茎菜類や根菜類は高温による品質劣化が解消されず、果菜類は8月上旬の花落ちで段飛びになり、全般に品薄傾向に拍車がかかりました。
上旬から中旬にかけて相場は大きく上伸、下旬になって高値疲れと後続産地の始まりでようやく反落。
高値で農家が潤っているわけではありません。入荷量の落ち込みと反比例するように卸売価格は上昇します。
今年の場合、価格上昇では補えないほど収穫量が激減し、コストアップで苦しんでいる農家の経営にさらに大きなダメージを与えていることをご承知ください。
「食べて応援」よろしくお願いします。
-は該当なし、△▼は前月からのランクの移動を示します。
・平年より極めて高い
-
・平年よりかなり高い
(150%以上200%未満)
ねぎ△、にんじん△
・平年より高い
(125%以上150%未満)
トマト△、白菜△、ほうれん草△、ピーマン、里芋▼
・平年よりやや高い
(111%以上125%未満)
なす△、きゅうり△、レタス△、大根△、キャベツ△
・平年並み
(90%以上111%未満)
たまねぎ
・平年よりやや安い
(80%以上90%未満)
-
・平年より安い
(67%以上80%未満)
ばれいしょ
・平年よりかなり安い
(50%以上67%未満)
-
・平年より極めて安い
(50%未満)
-
野菜全般に高値基調の中で、唯一平年を下回る価格で取引されたのがばれいしょ。出荷終盤の青森県産の品質が不安定だったことと、気温が高く煮炊き需要が振るわなかったのが原因。
後続の北海道産は豊作のため潤沢な出回りが見込まれ、この先の相場も弱もちあい。
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