青森合同青果株式会社
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暴騰続く玉ねぎ
青森市中央卸売市場4月の販売統計がまとまりました。
国が定める指定野菜の平均卸売価格の対平年指数は前月より4ポイントアップし119%に。
前月より軟調な品目が多いものの、玉ねぎの暴騰が全体を押し上げています。
3/22のまん延防止等重点措置の全面解除後、コロナ国内新規感染者数は漸減。
経済を回す動きが目に見えてきました。
全国的に桜の開花は早く、青森市でも平年より6日早い4/16に開花宣言。
3年ぶりに青森春まつりが開催され、大型連休中は観光客や帰省客で賑わいました。
少しずつコロナ前の日常へ戻りつつあるようです。
4月は寒暖差が激しかったものの、全般に気温が高い状態が続きました。
1~2月の低温の影響も解消され、堅調だった露地の大型野菜の相場も中旬以降続落。
GW明けからは気温が高く雨が多い予報が出ており、関東産の果菜類は潤沢な出回りが見込まれます。
5月から青森県産野菜の出荷が本格化します。
現在入荷中のアスパラやほうれん草に加え、こかぶ、トマトなども始まります。
下旬にはトンネル大根がスタート。
播種は順調に進んでおり、例年通り6月第1週で一気に産地が切り替わるでしょう。
-は該当なし、△▼は前月からのランクの移動を示します。
・平年より極めて高い
(平年比200%以上)
玉ねぎ
・平年よりかなり高い
(150%以上200%未満)
ばれいしょ▼
・平年より高い
(125%以上150%未満)
-
・平年よりやや高い
(111%以上125%未満)
きゅうり△、大根、キャベツ▼、レタス▼
・平年並み
(90%以上111%未満)
里芋、トマト△、白菜▼、ねぎ、ピーマン、ほうれん草
・平年よりやや安い
(80%以上90%未満)
なす▼
・平年より安い
(67%以上80%未満)
-
・平年よりかなり安い
(50%以上67%未満)
にんじん
・平年より極めて安い
(50%未満)
-
相場高騰が長期化している玉ねぎ。4月下旬の平均卸売価格は平年の4倍を超えました。
供給量不足を補うために昨年10月以降輸入量が急増し、前年の1.5倍前後の状態が続いています。
ここにきて、輸入品の95%を占める中国でコロナ感染拡大による都市封鎖が行われ物流機能が低下。
輸出にブレーキがかかり相場はさらに強含みです。
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