青森合同青果株式会社
ソーシアルメディアで青果物流通
安値基調続く
青森市中央卸売市場10月の販売統計がまとまりました。
国が定める指定野菜の平均卸売価格の対平年指数は前月より8ポイントダウンし96%に。
全体としては平年並みでしたが、品目ごとの騰落はまちまちでした。
天候に恵まれた10月前半は野菜の生育が進み潤沢な入荷で、土物類を除いて全面安となりました。
中旬以降に陽気が締まり出荷ペースにブレーキがかかると、ようやく相場の底を打つ品目が現れました。
しかし回復に力強さはなく平年並みに近づけるのが精いっぱい。
関東や西南暖地などの秋冬産地は全般に生育順調で、11月も安値基調が続くと思われます。
9/30に3回目の緊急事態措置が終了、10/25には首都圏と大阪府における飲食店への時短要請が解除されました。
しかし、人手の確保や感染再拡大への警戒感から飲食店の対応は慎重で、業務需要もコロナ前の水準には達していないようです。
-は該当なし、△▼は前月からのランクの移動を示します。
・平年より極めて高い
(平年比200%以上)
-
・平年よりかなり高い
(150%以上200%未満)
玉ねぎ△
・平年より高い
(125%以上150%未満)
ばれいしょ▼
・平年よりやや高い
(111%以上125%未満)
-
・平年並み
(90%以上111%未満)
大根△、はくさい▼
ほうれん草、キャベツ
・平年よりやや安い
(80%以上90%未満)
レタス▼、さといも▼
なす▼、トマト▼
・平年より安い
(67%以上80%未満)
きゅうり▼
・平年よりかなり安い
(50%以上67%未満)
ねぎ▼、ピーマン▼
・平年より極めて安い
(50%未満)
にんじん▼
ニュースでばれいしょと玉ねぎの高騰が盛んに報じられていますが、この2品目だけが例外的存在。平年の半値レベルの品目も多く、高値だけを煽る偏った報道は慎んでもらいたいものです。
北海道産が大豊作だったにんじんは平年の半値以下と大きく低迷。
道産の終了が近づくにつれて少しずつ値を戻していますが、まだまだ平年には及ばない状況。
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感染症予防の基本は「手洗い」「十分な睡眠」そして「バランスの取れた食事」。
ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれる野菜や果物を積極的に食べるようにしましょう。
中央卸売市場では開設者である自治体と事業者が連携し「事業継続計画書」を作成しています。
生鮮食料品の安定供給体制を維持できるよう感染防止と危機管理に努めています。
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