青森合同青果株式会社
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秋冬野菜は豊作予想
青森市中央卸売市場の10月の販売統計がまとまりました。
国が定める指定野菜14品目の平均卸売価格の対平年(直近4か年平均)指数は前月とほぼ同じ96%で「平年並み」の状態が続いています。
夏から続くラニーニャ現象の影響が出た10月でした。
台風発生数は平年の2倍の7個と多かったものの上陸はゼロ、本州への接近は伊豆諸島でUターンした14号だけに止まりました。
関東以西では曇雨天の日が多く低温寡照、逆に北海道や東北北部では好天が続き平均気温も平年を1~2度上回りました。
日照不足により果菜類の価格は上伸、北日本が主産地の露地の大型野菜は潤沢な出回りで相場は軟調でした。
産地が北海道産に限られるばれいしょは、肥大良好ながら玉つきが悪く絶対量不足。
以降は貯蔵品の出荷となるため、産地主導での価格形成になる見込みです。
14品目中6品目が前月よりランクアップ、ランクダウンは4品目。過半数の8品目が平年並みでした。
-は該当なしを、△▼は前月からのランクの移動を示します。
・平年より極めて高い
(平年比200%以上)
-
・平年よりかなり高い
(150%以上200%未満)
-
・平年より高い
(125%以上150%未満)
ばれいしょ△、ピーマン△
・平年よりやや高い
(111%以上125%未満)
トマト△、きゅうり
・平年並み
(90%以上111%未満)
ねぎ、なす△、里芋△、ほうれん草▼
白菜、キャベツ▼、大根、玉ねぎ△
・平年よりやや安い
(80%以上90%未満)
ー
・平年より安い
(67%以上80%未満)
にんじん▼、レタス▼
・平年よりかなり安い
(50%以上67%未満)
-
・平年より極めて安い
(50%未満)
-
目だった気象災害もなく、この先の秋冬野菜は順調な出回りが見込まれます。ばれいしょ以外は平年並みか平年を下回る相場となるでしょう。
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感染症予防の基本は「手洗い」「十分な睡眠」そして「バランスの取れた食事」。ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれる野菜や果物を積極的に食べるようにしましょう。
中央卸売市場では開設者である自治体と事業者が連携し「事業継続計画書」を作成しています。
生鮮食料品の安定供給体制を維持できるよう感染防止と危機管理に努めています。
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