ソーシアルメディアで青果物流通
土物以外 相場急落
青森市中央卸売市場6月の販売統計がまとまりました。
指定野菜平均卸売価格の対平年指数は前月より一気に37ポイントダウンし95%に。
2月から続いていた品薄単価高基調にも終止符が打たれ、土物類を除き相場は急落しました。
6月も全国的に気温が高く、17か月連続で平均気温は平年を上回りました。
梅雨入りが遅れた分だけ晴れた日が多く、観測史上第2位だった昨年と同水準の暑い6月でした。
しかし、北海道や東北北部は干ばつ傾向で気温の上昇もさほどではなく、野菜の生育環境としては良好でした。
野菜は高値疲れで全般に荷動きが悪く、出回り量の回復とともに相場は急落。
特に5月に暴騰したキャベツは中国からの輸入品が急増したこともあり大きく値を下げました。
青森県産だいこんは平年並みの出荷開始となりましたが、「旱ばつに不作なし」の格言通り生育良好で大豊作に。
長崎県産や千葉県産などの先行産地の残量多く厳しい販売となりました。
品目別の詳細は以下の通りです。-は該当なしを、△▼は前月からのランクの移動を示します。・平年より極めて高い
(200%以上)
-・平年よりかなり高い
(150%以上200%未満)
馬鈴薯△・平年より高い
(125%以上150%未満)
にんじん▼、里芋▼、トマト、玉ねぎ△・平年よりやや高い
(111%以上125%未満)
キャベツ▼・平年並み
(90%以上111%未満)
なす、白菜▼、ほうれん草▼、ピーマン▼・平年よりやや安い
(80%以上90%未満)
ねぎ▼、だいこん▼、きゅうり▼・平年より安い
(67%以上80%未満)
レタス▼・平年よりかなり安い
(50%以上67%未満)
-・平年より極めて安い
(50%未満)
-九州産の作柄不良により需給が逼迫している馬鈴薯。青森県産が始まりましたが、全国的な品薄を解消するには至らず相場は強もちあい。
北海道産が始まるまで堅調に推移する見込み。
コメント