10か月ぶりの安値へ

A-19-3-26-2322 市場便り


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10か月ぶりの安値へ

 

 

 

 

 

平均卸売価格の対平年指数は前月より8ポイントダウンし93%に

 

 

 

 

 

青森市中央卸売市場11月の販売統計がまとまりました。

国が定める指定野菜の平均卸売価格の対平年指数は前月より8ポイントダウンし93%の「平年並み」に。

今年1月から10か月連続で平年比100%を超える堅調相場が続いていましたが、潤沢な入荷と需要の鈍化から野菜相場は安値に転じました。

11月は全国的に気温が高く夏日や冬日が観測史上最も遅くなったところもありました。

初雪や紅葉なども平年より遅く、青森市の初雪も平年より22日遅い11/30でした。

暖秋により秋冬野菜の生育は大幅に前進し、潤沢な出回りになりました。

第8波に入ったとされるコロナ感染拡大ですが増加ピッチは緩やかです。

政府による行動制限も課されず感染症対策も進み景気後退への悪影響は以前ほどではないと思われます。

リベンジ消費、全国旅行支援による行楽需要の高まり、水際対策の緩和等で、コンビニや外食は順調に業績を回復させています。

一方、食料品値上げのあおりをうけた節約志向からスーパーなど小売店での青果物の売れ行きは振いません。

生産費が増加しているにもかかわらず野菜相場は全般に軟調。

価格決定のメカニズムが需給バランスにゆだねられ、生産コストの変動が価格に反映されにくいという構造的な問題によるものです。

相場浮揚には需要の増進が不可欠ですので、皆様のご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。


-は該当なし、△▼は前月からのランクの移動を示します。

・平年より極めて高い
(平年比200%以上)
 -
・平年よりかなり高い
(150%以上200%未満)
 -
・平年より高い
(125%以上150%未満)
 さといも
・平年よりやや高い
(111%以上125%未満)
 白菜△、レタス▼
・平年並み
(90%以上111%未満)
 キャベツ、ピーマン△、トマト▼
 大根、玉ねぎ、きゅうり、なす
 人参▼、ばれいしょ 
・平年よりやや安い
(80%以上90%未満)
 ほうれん草▼、ねぎ▼
・平年より安い
(67%以上80%未満)
 -
・平年よりかなり安い
(50%以上67%未満)
 -
・平年より極めて安い
(50%未満)
 -

月間の平均卸売価格では平年より「やや高い」結果となったレタスですが、旬別でみる「上旬173%→中旬127%→下旬82%」と強い下落傾向にあります。

農林水産省が発表した12月の「野菜の生育状況及び価格見通し」によると「主産地において生育が良好であり、12月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移する見込み」とのこと。

今月はクリスマスや年末年始など洋菜類の需要期ですが、相場の見通しは厳しそうです。

 

 

 

 

 

 

 



 

 

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