左ヒラメに右カレイ
これは、腹を手前に置いたとき、頭が左になるのがヒラメ、右になるのがカレイという見分け方としてよく使われる言葉です。
ちなみに、どちらも生まれてからしばらくは他の魚と同じように体の左右に目がついているのはご存じですか。実は、成長するにつれて片方の目が反対側に移っていくのです(写真上)。
ともに平べったい体型で、海の底で砂に潜ったり、自らの色を変化させたりして身を隠しますが、食生活には違いがあるようです。
カレイはゴカイ類や貝類などを食べるのに対し、ヒラメは魚食性が強いため、カレイよりも口が大きく鋭い歯が特徴です(写真下)。
それぞれの特徴を説明してきましたが、ヌマガレイは、れっきとしたカレイなのに頭は左にあったり、アカガレイやアブラガレイは、ヒラメに匹敵するほど大きな口と鋭い歯を持っていたり・・・広い海の中には例外もあるようです。
写真提供:国立研究開発法人 水産研究・教育機構
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