海外食料需給インフォメーション
-農林水産省政策課食料安全保障室ー
休眠中の各地の冬小麦
Winter wheat in dormant
暖冬とはいえ寒い冬。本日は、休眠しながら春を待っている各地の冬小麦をご紹介します。
冬小麦は土壌温度が低い状態が続くと枯死してしまうため、外気の寒さを防いでくれる積雪(スノーカバー)はとても大切な存在です。しかし、写真①のウクライナでは、今年は雪が少なく、今後の寒波到来による凍害発生の懸念もありますが、今のところ大丈夫だそうです。
写真②の米国カンザス州では、朝の凍てつく寒さで氷がつきましたが、作柄には影響がなかったとのこと。
写真③のカナダのオンタリオ州南部でも作物の状態は良好です。この写真撮影後には雪が降り、1月下旬時点で同州産地のほとんどが雪に覆われているそうです。
写真④のフランス西部でも暖冬で、生長が例年より2ヶ月程度早いそうです。しかし、フランスには「バルコニーで過ごすクリスマスの後のイースターは決まって寒い」(クリスマスが暖かいと春は寒い)という諺(ことわざ)があるそうです。今後の気候が気になりますね。
◎需給に関する情報は、農林水産省ホームページ「食料需給インフォメーション」へ
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