妖しく艶やかに咲く一夜花
明日は十五夜です。
空気が澄んでくるこの季節。月が最もきれいに夜空に輝く時ではないでしょうか。
そんな月の輝きにもひけをとらないほど、美しく神秘的に咲く花が「月下美人」。
サボテン科の白い花で、日本では主に7~11月頃に咲きます。
夕方から蕾を開き始め、朝にはしぼんでしまう一夜限りの花です。
夜に咲くのには、ちゃんとした理由があります。
それは、コウモリを花粉の運び役にしているから。
夜行性のコウモリが活動する夜に咲いて、暗闇の中でも目立つ白色の花や強く香る甘い香りで気付いてもらえるようアピールしているのだとか。
ちなみに、しおれた後の花は、酢の物やスープにして賞味できるそう。
儚い花の命がどんな味なのか、とても気になる担当でした。
写真提供:富山県中央植物園
コメント