炎と太鼓の共演
植えた時には細かった稲の苗も青々と太く伸びてくるこの時期、各地で行われている夏の伝統行事が「虫送り」。
内容は地域によって様々ですが、多くは、稲につく害虫を送り出し、豊作を祈願するものです。
石川県白山市横江で行われるものには2つの見所が。
夕暮れ時に、行列の人々が手に松明をともして太鼓を打ち鳴らしながら水田を回り始めます。
そして、勇壮な太鼓の音とともに地域の中心に据えられた“虫送り”の火縄に火がつけられるのが1つ目。
続いて、宇佐八幡神社境内に場所を移し、かがり火を囲んでの若衆による太鼓の局打ちが2つ目。
火の粉を浴びながら叩く太鼓の音が紅く染まる夜空に響きます。
宇佐八幡神社の神事として300年以上の伝統があり、白山市の無形文化財にも指定されているこの行事。
毎年7月、海の日の前日の日曜日に行われます。
写真提供:白山市
コメント