盤上の時代絵巻
藤井六段の活躍などで将棋界が盛り上がっていますね。
将棋に欠かせないのが駒。木地には、ホウノキ、ハクウンボク、イタヤカエデなどのほか、高級品では本ツゲが使われます。
その将棋駒で全国の生産量の95%以上を占めるのが山形県天童市です。
天童将棋駒の起こりは、江戸時代後期のこと。
この地方を治めていた藩の財政救済のため、下級武士に駒作りの内職を勧めたのが始まりなのだとか。
その天童市で、約二千本の桜が舞鶴山に咲き乱れる頃に行われるのが「人間将棋」。甲冑や着物に身を包んだ武者や腰元たちが、プロ棋士の差し手に従い、約15m四方の巨大な将棋盤を動き回ります。
まさに時代絵巻とも言うべきこの伝統行事。
今年は、今日と明日行われます。
どんな対局が繰り広げられるのか、とても楽しみですね。
写真提供:天童桜まつり実行委員会(上)
コメント