口福(こう「ふく」)の逸品
2月9日は2を「ふ」9を「く」と読んで「フグの日」。
それにちなんで、フグを用いた珍しい郷土料理をご紹介します。
フグの仲間の多くは毒が含まれていますが、その卵巣を加工したものが「ふぐの子の糠漬け」。石川県でもごく限られた地域、そして許可を受けた業者のみが製造しています。
近海で獲れたフグの卵巣を、35~40%の高い塩分濃度で約1年塩蔵し、水洗いの後、今度は約2年糠に漬け込むと完成します。この伝統的な製法により、そのままでは食べられなかった卵巣が、極上の珍味に変身するのです。
塩分がかなり強く、発酵食品独特の匂いがありますが、そのコクのある旨味はまさに逸品!お酢やレモン汁をかけたり、大根おろしを添えると食べやすくなりますが、担当はシンプルにほぐしたものを熱々ごはんにのせて食べるのが好みです。
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