クチナシの実

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クチナシの実

 

 

 

 

 

クチナシの実

 

 

 

お節料理の中で、一際輝く黄金色の「栗金団(くりきんとん)」。

一般的には、甘く味付けしたさつまいもの餡を栗にまとわせた、金運をもたらす縁起の良い料理とされています。

栗金団の黄金色を作っているのが「クチナシの実」です。

クチナシは、日本全国に自生している常緑樹で、秋に赤茶色の実がなり、11月から12月にかけて収穫できます。

この実は、熟しても割れないことから「口無し」との名前がついたと言われています。

クチナシの実には、サフランの色素の成分と同じ黄色い色素(クロシン)が含まれ、乾燥させた果実は古くから黄色の着色料として用いられていました。

お節料理の栗金団のほか、スイートポテト、たくあん漬けの色付けなどに使われています。

静岡、愛知、大分では、ご飯を色付けした郷土料理があるそうです。

使い方は、実を軽く砕いてガーゼなどに包み、一緒に煮たり、色出しをした水を加えたりして色付けしていきます。

クチナシは、有名な歌もあるほど、初夏には良い香りのする白い花が咲きますが、花も実も楽しめる植物なんですね。

 

 

 

 

 

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