どっちもビート
ビートと聞いて、何を思い浮かべますか?
実はビートと呼ばれる植物には、砂糖を取るためのテンサイ、根を食用とするビート、家畜飼料用のビートがあります。
このうちテンサイは、10月から11月中旬にかけて北海道で収穫されます。
カブや大根のようにも見える、白く肥大した根に砂糖が蓄えられることから、「サトウダイコン」とも呼ばれます。糖汁から最初に取り出される、高純度で無色透明な結晶が白ザラ糖やグラニュー糖になり、次の結晶が上白糖になります。
残った蜜を何度か煮詰めて結晶化させると、三温糖や中ザラ糖ができます。
テンサイはアクが強いため、生でも加工された状態でも、食卓に上ることはありませんが、テンサイと同じ仲間に食用のビートがあります。
テーブルビートやビーツなどとも呼ばれるもので、その赤い見た目から火焔菜(カエンサイ)という和名を持っています。
現在では赤以外にも黄色、白、マーブルなど、様々な品種があり、11月から12月にかけて収穫されます。
生のままあるいは下ゆでしたものがサラダや煮込み料理に使われ、よく知られているのはロシアのボルシチですが、日本でも、ピンクのカレーや醤油などの商品が開発されています。
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