初冬の彩り山茶花

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初冬の彩り

 

 

 

 

山茶花と椿

 

 

 

「さざんかさざんか咲いた道、たき火だたき火だ落ち葉たき」の童謡でおなじみの「山茶花(さざんか)」は晩秋から初冬にかけて見頃を迎えます。

山茶花とよく似ている花に椿があります。

種類としては、どちらもツバキ科ツバキ属で日本原産ですが、花が咲く時期に違いがあります。

山茶花は、季語が冬であり、晩秋から初冬にかけて咲きます。

一方、椿の季語は春であり、寒椿など、種類によっては冬に咲くものもありますが、代表的な椿は春に咲きます。

また、自生する地域にも違いがあり、山茶花は、沖縄や奄美、九州、四国などの温暖な地域に自生しますが、椿は北海道を除く地域で見ることができます。

さらに、山茶花は花びらがバラバラに散っていきますが、椿は花ごとポトリと落ちる特徴があります。

ちなみに、今年は秋晴れが少なかったですが、例年は季節と季節の間に梅雨時のような天候になることがあります。

冬から春の菜の花が咲く頃の長雨は「菜種梅雨」、春から夏の梅の実がなる頃は「梅雨」、夏から秋は「秋雨」や「秋霖(しゅうりん)」、秋から冬は「山茶花梅雨」と呼ばれています。

山茶花の花びらを散らす冷たい長雨は、本格的な寒い冬の訪れを知らせてくれるものなのですね。

 

 

 

 

 

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