果実は寝て待て
数ある西洋なしの中でも代表的なもののひとつ、ラ・フランス。
およそ150年前にフランスで発見され、上品な香りと食味の良い実は、国を代表するにふさわしい果物と賞賛され、この名前がつきました。
ところが、開花時期は早いのに、収穫までの栽培期間が長いラ・フランスは、病害虫の影響も受けやすく、栽培に手間がかかるため、故郷フランスでは作られなくなりました。
日本での生産量の約80%を占めている山形県。収穫直後の実は、硬くて美味しくないため、少し柔らかくなるまで熟させる「追熟」が必要です。
収穫後の実をいったん冷やす「予冷」により、追熟が順調に進むよう工夫。
食べ頃に合わせて販売日を統一する販売開始基準日(今年は10月26日)を経て、本格的に出荷が始まっています。
お尻の部分を軽く押してやわらかさを感じたら一番の食べ頃です。
一大産地の天童市では、旬を迎えたこの果実をふんだんに味わえる「天童ラ・フランスマラソン大会」が明日11月5日に開催されます。
この大会に合わせ、3週間寝かせたラ・フランスが、ゴール後はもちろん給水所でも食べ放題のうえ、お土産にも。
また、大会をより盛り上げるためのイベントとして、どなたでも参加できるラ・フランスの皮むき大会とじゃんけん大会も行われます。
皮むき大会は当日9時に配布する予約券が必要ですが、昼過ぎに行われるじゃんけん大会は自由に参加できて、共に優勝者はラ・フランスがもらえます。
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