トウビシ、オニビシ、ヒメビシ、マキビシ
池や沼などに自生する一年生の水草であるヒシ。
食用部分の「ヒシの実」が、旬を迎えています。
古くは全国各地に自生していたとされていますが、現在はあまり見かけなくなっているそうで、出荷用として栽培しているのは福岡県や佐賀県が有名です。
固い殻に包まれていますが、栽培用のトウビシは実が大粒の栗ほど大きく、塩ゆですると、芋のような栗のような素朴な味わい。
在来種であるオニビシやヒメビシは小ぶりで可食部も少ないですが、かつて忍者が「撒きびし」として使い、もしもの時は非常食にもなっていたとか。
クリーク(水路)での収穫作業は、地元では秋の風物詩となっていて、ハンギリ(ハンギー)と呼ばれる桶を半分に切ったようなものに乗って行います。
体験したことのある担当ですが、バランスをとるのが非常に難しく、慣れるまではすぐにひっくり返ってしまいました。
写真提供:福岡県大木町
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