元祖十割ソバ
9月の農林水産省広報誌aff(あふ)ではソバの実を使った郷土料理、徳島県の「そば米汁」を紹介をしましたが、今回も切らないソバ料理「蕎麦がき」を紹介します。
ソバの歴史は古く、縄文時代の遺跡からソバの花粉や調理した形跡のある土器が見つかるなど、栽培してその実を食用に利用していたようです。
鎌倉時代に入ると、中国から挽き臼が伝わり、粉にして利用するようになりました。
蕎麦がきもこの頃から食べられるようになったようです。
麺状にして食べるようになったのは江戸中期頃で、ソバといえば蕎麦がきのことを指し、麺状にした物をソバ切りといって区別していました。
蕎麦がきの作り方は、ソバ粉にお湯を加えるか、水を加えて火にかけながら、しゃもじなどで掻き混ぜます。
粘りが出ておもち状になったらできあがり。初めは水加減で上手くできないことがありますが、慣れればソバを打つより簡単に作れます。
食べ方は、ごまダレや醤油ダレにつけて食べたり、すいとんのように鍋の具にして食べますが、担当は、できたての蕎麦がきを納豆に刻んだネギ、出汁醤油に絡めて食べるのが好きです。
ソバ屋でもあまり目にすることはありませんが、長野や山形などのソバの産地では、食べられるお店もありますので、出かける機会がありましたら一度試されてはいかがですか。
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