へら状の脚で海をワタル
皆さん、カニが移動している姿って、横に歩いているところを想像しませんか?
実は、泳ぎが得意なものがいます。
それが「ガザミ」。
一番下のへら状の脚をオールのように巧みに使って泳ぐ姿から「ワタリガニ」とも呼ばれます。月夜に群れをなして泳ぐことから「月夜ガニ」という呼び名もあります。
ちなみに、ガザミとはカニのハサミという意味です。
このカニ、縄文時代の貝塚から殻が出土した例もあり、日本人に非常に古くから食用とされてきたと言われています。
カニというと、このガザミを指す地域もあるそうです。
これから寒くなると、身が詰まっておいしい季節を迎えます。また、ミソや内子(卵)の濃厚なうまみも魅力ですね。
先日、店頭でガザミを見かけた担当。買って帰り、まずはオールのような脚を確認。それから塩ゆでにし、ひと手間かけて、身をほぐし、熱々のご飯にのせて食べましたがとても美味しかったです。
皆さんも一度試してはどうカニ?
画像提供:愛知の魚50選より(上)
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