あなたは何のプロですか?
音楽家の三枝成彰さんによると、たとえばピアノで大アーティストになるためには6万時間弾かないといけないそうです。
それは4歳から始めて24歳までに、毎日8時間で20年間かかる。
しかし20年間、そうした努力をしたからといって音楽家として大成できるということではない。
一応、人前で演奏できますよというくらいのことらしい。
プロとして保証されたものではない。
運にも応援してもらわないと成功できないのだろう。
ところでこの6万時間だが、モーツアルトのころには義務教育はなかったが、いまではその間、学校に行ったり仕事をしたりしなければならない。
となると、食事は悠長に出来ないし睡眠だって満足にとれない。
3日も練習をサボると、もう「技術が錆びる」のだそうです。
ところで中国では、いま3千万人の子どもたちがピアノを弾いてるそうです。
3百万人ではありませんよ。
だから今後、たくさんの音楽家が中国から排出される気配らしい。
プロのスポーツ選手も同じです。
イチロー選手だって、どこか修行僧のごとく禁欲的な生活をしていますね。
プロになることは大変なことです。
そこで、あれもこれもは出来ません。
あれか、これかに絞る必要があります。
なんでも屋では、勝負できません。
あなたは何のプロですか?
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