【夢の木造高層建築】
少資源国と言われる日本ですが、実は世界有数の森林国です。 「環境のため」というと、木を伐ってはいけないと
思われがちですが、日本の森林の4割は人工林で、伐って 、また植えて育てるというサイクルがとても重要です。 戦後の植林から50年以上経ち、成熟期を迎えている人
工林では、木材の積極的な活用が求められています。 そんな中で新たな建築資材として期待されているのが「
CLT」です。 木板を繊維方向が直交するように積み重ね
て接着した重厚なパネル(写真左)で、中高層建築物の木 造化を可能にする強い構造材です。 鉄筋コンクリート造や
鉄骨造と比較すると、CLTパネル工法は、あらかじめ加 工したパネルを現場で組み立てるものであり、コンクリー トの養生も必要なく、施工が早い、建物の重量が軽くなり 基礎が軽減できるといったメリットがあります。 すでにヨーロッパでは、集合住宅など様々な建築物に利
用されており、この春、日本でも、CLT活用に向けた法 制度が整備されました。これにより、今まで鉄筋コンクリ ートが主流だった中高層建築などへの応用が期待されます 。 木造建築の新たな一歩に夢が広がりますね!
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