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南高梅の由来
今日は暦の上での「入梅」です。梅の実が色づき、梅雨に入る頃とされています。
今日はこれにちなんで、梅についてご紹介します。
梅の生産量は和歌山県が一位で、有名な品種は「南高(なんこう)」。ではなぜ、「南高」とつけられたかご存じでしょうか。
明治35年、和歌山県の旧上南部村(かみみなべむら)の高田氏が、果実が大きく紅色の個体を見つけ、大切に育てて「高田梅」と名付けました。
その後、村の品種を統一するため、村内の優良な樹を選抜し、いくつかの品種の中から最終的にこの「高田梅」が選ばれました。
この選定に深く関わった南部高等学校(通称:南高)の先生と生徒に敬意を表し、「南高」と名付けられたと言われています。
梅酒などに使われる青梅はすでに出回り始めています。
また、梅雨が明けて乾燥した時期になると、和歌山県の紀南(きなん)地方ではあちこちで梅干し用に梅が干されて良い香りが漂います。
今年の南高梅は、昔に思いを馳せて味わってみてはいかがでしょうか。
写真提供:和歌山県みなべ町
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