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何に見える?
満月には、餅つきをするウサギが見えるとよくいいます。
空に浮かぶ雲が、食べ物や動物に見えたりすることもありますよね。
今回ご紹介するのは、春になると雪山に浮かぶ模様、「雪形(ゆきがた)」です。
雪形は、山の黒い岩肌と白い雪によって形作られる模様です。
その年の積雪量や気温によって現れる時期に少しずつ違いがあることから、農作業の適期を知らせる目安として用いられてきたものもあります。
例えば、画像左側の「白馬岳の「代かき馬」」は、田植えの準備である代かき作業の適期を知らせる雪形であり、画像右側の「東天井岳の「仔犬」」は、麦刈り時期を告げる雪形だといわれてきました。
現在は、気象予報の発達などから、雪形を農事暦として用いられることは少なくなりつつありますが、季節の移ろいとともに残雪が作り出す様々な模様は、私達の目を楽しませてくれます。
写真提供:市立大町山岳博物館
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