春に咲く椿
万葉集にも詠まれるほど古くから日本人に親しまれてきたツバキ。
野生種としては本州から九州に分布する樹高の高くなるヤブツバキ、日本海側の雪の多く降る地域に分布する樹高のやや低いユキツバキなどがよく知られています。
開花期は12月~4月。花色は、白 、ピンク、赤、黄の単色以外に、斑入りや絞りなど豊富で、花形も、一重咲き、八重咲き、唐子咲き、牡丹咲き、獅子咲き、千重咲きなど様々です。
写真は、「乙女ツバキ」というユキツバキ系の千重咲きで、遅咲きの種類です。
花木として広く栽培されていますが、昔からその材は薪炭や工芸品に、灰は草木染めに、また、種子からは油糧や生薬として利用されてきました。
ただ、特徴として、花びらが個々に散るのではなく、花がポトリと落ちることから、お見舞いの花としてはタブーとされています。
冬のイメージがあるツバキですが、遅咲きのものは、まだまだ見ごろです。
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