春告魚パート3
春を告げる魚として「イカナゴ」「メバル」をご紹介しましたが、他にも「春と言えば!」という魚がいます。
本日のテーマは「ニシン」です。
ニシンは北太平洋に広く分布する魚で、かつては3月~5月に大挙して北海道沿岸に近づき、海藻の茂った浅いところに産卵していました。
その姿を見て春の訪れを感じたと言われていますが、1950年代から急に漁獲量が減少し、目にする機会も少なくなりました。
近年は、稚魚を育てて放流されるようになったこともあり、獲れる量は徐々に回復しているとのことです。
さて、ニシンといえば卵の「カズノコ」の方が有名かもしれませんね。ただ、身も塩焼きにしたり、内蔵などを取り除いて天日干しにする「身欠きニシン」に加工したりして美味しくいただけます。
この身欠きニシンをそばの上にのせた「にしんそば」は北海道や京都の郷土料理としてもよく知られています。
写真提供:国立研究開発法人 水産研究・教育機構(上)
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