「ロングテール商品」はますます市場外流通へ
いま都市部ではどこも「市民農園」が花盛りです。
だから貸し農園も人気で順番待ちのところもあるくらいです。
子育てが終わり一段落した世代や趣味で野菜栽培を手がけたいとチャレンジしている若い世代も結構多いようです。
やはり日本人は農耕民族ですから・・・。(笑い)
土に親しんでいます。
そこにはプロ級の腕前の人もいるのです。
こうして栽培されたもののお裾分けもバカにならない生産量になっていると思われます。
つまり自家消費です。
これが市場流通にも影響を与えているようです。
ところで、東京市場では出仲制度というのがあり、出仲という近在の生産者が自分で栽培していたものを市場で販売していました。
大阪市中央卸売市場(本場)にも、昭和60年ごろまでそうした出仲さんたちの売り場のコーナーがありました。
当時は卸売会社が3社ありましたので、売上代金は毎月順繰りに3社に計上されていたようです。
やがてこうした出仲制度は卸売会社の近在部に吸収されていきました。
閑話休題
かつて東京青果には個性園芸事業部がありました。
産地は農協の合併で大型共販が推進されていったなかで、一方ではマイナー野菜も大切だという思いがありました。
個性ある個人の生産者の産物も集荷したいということで個性園芸事業部はつくられたのですが、平成27年4月には野菜事業部の野菜第7部に変わり、残念ですが「個性園芸」という特徴ある名称が消えてなくなりました。
これでは市場で「死に筋」商品となった産物はますますは市場外流通に流れていくでしょう。ほんとはこうしたなかに利益商材はあるのですが・・・。
つまり生産者直売所や生産者有志のネット販売に乗り、市場外流通していくことでしょう。
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