茶色いお粥
お粥と言えば白いもの、という印象があるかと思いますが、お茶で作る茶色いお粥があることをご存じでしょうか。
「茶粥」は、奈良県、和歌山県、三重県の一部で昔から食べられています。
「おかいさん」とも呼ばれ、一般的に親しまれているものです。
この地域は山に囲まれ十分な田畑を確保できず、生産できる食材もままなりませんでした。
その中でも満足できる食事を、と考えられたのがこの茶粥です。
作り方は、ほうじ茶や番茶に米を入れてしばらく煮ます。
その後、蒸らして、ほどよく冷えれば食べ頃です。
今のように寒い時期は温かい茶粥を頂き、夏場は冷たいものが好まれるそうです。
和歌山県に勤務していたことのある担当Nも、イベントなどで茶粥を頂いたことがあります。
素朴な味わいですが、白いお粥とは違いお茶の香ばしさが加わり、おかわりしたくなる味でした。
作り方も難しくありませんので、ご家庭でも味わってみてはいかがでしょうか。
写真提供:和歌山県
コメント