冬のサンマの楽しみ方
旬は秋と言われるサンマですが、冬ならではの味覚として味わう地域もあります。
この時期、紀伊半島南東の沿岸地域では、北海道沖から泳ぎ続けて程よく脂の落ちたスマートなサンマを丸干しにします。
秋にはおよそ10~20%あった脂は5%まで落ちており、丸ごと天日乾燥するのに適しています。水揚げ量全体からみればわずかですが、素材を活かした郷土料理として受け継がれています。
晴れた日の海岸沿いにサンマが並ぶ風景は、冬の風物詩にもなっています。
頭も内臓も取らずに天日干しにするのが特徴で、身がギュッと締まり素材の旨みが外に逃げず凝縮された丸干しです。そのまま焼いて食べるのもいいですが、炙って身をほぐし、ごはんにのせ、お茶漬けにするのも絶妙とのこと。
ちなみに、塩焼きで意見が分かれる「はらわた」については、丸干しでも独特の苦みがあるようで、同じように意見が分かれるようです。
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