市場経営者の先見の明とは・・・
午前中、知り合いスーパーのバイヤーと話をしてきた。
最近、仕入れがどう変化してきているのか知りたかったためだ。首都圏の場合、ますます大田市場にお客は集中してきたようだ。
そのバイヤーも大田市場で東京青果と荏原青果をバランスよく使っている。商談は卸として帳合いと配送は仲卸がするというパターンだ。
利用者にとって何と言っても卸が3社あるということは、大きな魅力だ。さらに大田市場には水産も花き部も併設されているため総合力で、他市場の追随を許さない。
ところで昭和40年代、他市場がまだ眠りこけているとき、東京青果はいちはやく量販店対応を行ってきた実績がある。
そのころは、小売業の斜陽化が始まっていたもののまだ八百屋の勢力が残っていたから、他市場はリスクをおかしてまで量販店対応をする必要がなかったのだ。
しかし、いまや量販店を抱えずしてどこの市場も経営は成り立たない。
加えて最近の卸の合併は、情けないことに経営に赤信号が点りだし「みんなでおて手をつなごうよ!」式の合併だ。
ところが旧神田市場では昭和42年、量販店対策のために当時の全国トップ卸の東印東京青果と二番手の東京丸一青果が合併したのだ。いかに当時の経営陣に先見の明があったかということだ。
これからは、さらに激しく首都圏の市場の整理が始まるだろう。
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