札幌の冬の風物詩
冬本番を迎えていますが、「ササラ電車」をご存じでしょうか。
ある方法により路面電車の軌道を除雪する専用車両のことで、今年も札幌では11月6日から運行しています。
その歴史は古く、実用化されたのは大正14年のこと。
当時、除雪を人手で行っていた札幌では、大雪が降ると作業が追いつかず、市電が運休することも...。
そこで、札幌電気軌道(今の札幌市電)の技術者が、外国の文献を参考に試行錯誤を繰り返し、日本独自の方法を開発したのです。
ヒントになったのは、「ササラ」と呼ばれる中華鍋などを洗う竹のブラシ。
路面電車の場合は、除雪するだけでなく、レールの溝から雪をかき出す必要がありますが、弾力性に優れ、レールを傷つけずに雪を遠くへ飛ばせる竹の特性を活かす方法が採用されています。
ちなみに、使われるササラは特製で、来るべき冬に備えて10月頃から取付を始め、一冬で約8千束を使用するそうです。
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