見た目と違います
皆さんは、センブリと聞くと何を連想されますか?お茶や胃薬をイメージされる方も多いのではないでしょうか。
センブリは、リンドウ科の二年生草本の植物で、秋には写真のような花を咲かせます。
この植物には苦味成分があり、乾燥させて煎じたり粉末にしたりして飲むなど、古くから健胃薬として用いられてきました。
下痢止めに用いるゲンノショウコや、便秘解消や血圧低下に用いるドクダミとともに、日本三大民間薬の一つです。また、特徴として非常に苦いことから、名前は、「千回振り出してもまだ苦い」に由来し、別名、「医者倒し(効果が著しくて医者がいらないほどの意)」とも呼ばれます。
日当たりのよい山地や草原などで見られるセンブリですが、薬用作物として栽培されるほか、山野草として観賞用にも利用されます。
可憐な花の姿からは想像できない植物の効能を改めて感じた担当でした。
写真提供:農研機構
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