【ゆずの大馬鹿?】
先日、「すだち」と「かぼす」を紹介しましたが、料理を引き立ててくれる香酸かんきつと言えば、やはり「ゆず」は外せないですよね。搾って果汁をかけるだけでなく、皮を薬味にするなど、これからの季節、様々な場面で登場してくるのではないでしょうか。
ゆずは、温暖な海岸地域よりも少し内陸の山間部に産地が多く、夜間と日中の温度差が大きい山間の気候により、果実に香りが乗るそうです。全国の生産量の約半分を占める高知県や、徳島県、愛媛県が主な産地で、この時期から収穫を迎えた果実が黄金色に輝きはじめます。
そんなゆずですが、種をまいてから育てると、収穫できるようになるまで早くて10年、遅ければ18年もの年月がかかるため、「桃栗三年柿八年、ゆずの大馬鹿十八年」と言われています。(枝を台木に接ぎ木した場合は、もう少し早く収穫できるようになります。)
他にも、宮崎県を代表する「へべす」、沖縄県などの「シークヮーサー」をはじめ、日本各地に様々な香酸かんきつがあります。それぞれの食材とのハーモニーを楽しんでみたいですね。
写真提供:高知県
コメント