見上げれば…
秋になり空気が澄んでくると、空の様子も夏とは様変わりします。
この時期よく見かける雲の一つに、巻積雲(けんせきうん)というさざ波のような白い雲があります。
「鰯雲」とも言われており、こちらの呼び方がなじみ深いかもしれませんね。
名前の由来は、この時期に収穫期を迎えるイワシからきており、その大群を雲に見立てたとも、この雲が現れるとイワシが大漁になるからとも言われています。
そのイワシですが、別名は「海の牧草」だということをご存じですか。
これは、海の食物連鎖の頂点に立つマグロやカツオなどの魚食性魚類の餌となっているためです。
生物は自分が生きていくために、体重のおよそ10倍の餌を食べなければならないと言われていますが、そうすると、仮に体重100kgのマグロが生きていくためには1tのイワシが必要となります。
私達の食卓にもおなじみのイワシの、ちょっと違ったお話をご紹介しました。
写真提供:新江ノ島水族館(上)
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