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発展のカギ握るセリ人の存在
セリ人はパワフルな蒸気機関車
管理部門にいくら有能な人材がいても、会社の営業力が弱ければ活躍の場はありません。
セリ人は売り手(一円でも高く売りたい)と買い手(一円でも安く買いたい)の矛盾する両サイドに立ち、価値取引のジャッジをしなければならないのです。
こうした困難なジャッジをするわけですから、高い能力が要求されています。
しかし相場はずっと一定するということはありません。乱高下はつきものです。
時とじで上り坂もあれば、下り坂もありまさかもあります。そのまさかにどう対応できるのかがポイントです。
だから能力次第では産地からも、また買い手からも尊敬されるわけです。
販売手数料は自由化されたもの、卸売会社の収益源は慣行のままで野菜8.5% 果実7%。
売り手と買い手が、むかしはとても零細でしたからセリ人はパワーがあれば楽にジャッジができました。
しかし、いまは違います。
売り手は農協が主力となり、書い手は八百屋から量販店へと変わっています。組織力では市場より売り手と買い手が大きくなっています。
だからセリ人は絶えず凹み勝ちです。神田市場時代はセリ人が肩で風を切って場内を闊歩していた時代でしたが・・・。
つまりピラミッド型から逆ピラミッド型へ変貌しているのです。
これからは巧みな交渉能力がなければ、適正価格の落としどころがつかめません。
セリ人は産地対策と買い手対策をいかにするかです。市場発展のカギを握っているのがセリ人ですからここに期待するしかありません。
セリ人の資格要件とは・・・
中央卸売市場で卸売行うのセリ人になるためには開設者によるセリ人登録試験を受けなければなりません。
販売補助などの実務経験を2年経た上で法令や実務上の知識を問う「せり人登録試験」に合格しなければならないのです。
登録証の有効期間は5年、つまり5年ごとに更新されます。
常に最新の法令に精通していることが求められるからです。
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