食べているのは…「花」!?
本日は、旬を迎えている「いちじく(無花果)」をご紹介します。
いちじくは、現在のアラビア半島で誕生し、6千年前から栽培されていたとされます。
日本へは、江戸時代に中国から長崎へ伝わったといわれていますが、本格的に栽培されるようになったのは、米国などから多くの品種が導入された大正時代以降です。
名前の由来は諸説ありますが、毎日1つずつ実を熟すこと、もしくは、1ヶ月で実を熟すことから「一熟」→「いちじく」と呼ばれるようになったそうです。
また、「無花果」という漢字のとおり、木になるいちじくの姿は、花を咲かせないまま、実をつけるように見えます。
しかし、外からは見えませんが、実がまだ小さい時期に、内側のピンクや赤などに色づく部分にたくさんの「花」をつけるのです!これらの花は実全体が熟すにつれて、ひとつひとつが種のような小さな果実(「小果」といいます。)となり、甘くて柔らかいいちじくに、プチプチとした食感のアクセントを与えてくれます。
新鮮で美味しいものは、へたの切り口に白い樹液がついて、皮に張りがあり、ずっしりとした重みがあるのが特徴です。
しかし、日持ちしないので、購入後は、ポリ袋などに入れて冷蔵庫で保存し、お早めにお召し上がりください。
いちじくは、そのまま生で食べられるだけでなく、ドライフルーツや、パン、ケーキ、ジャムにも使われています。日本一の出荷量を誇る愛知県では、味噌と合わせて「田楽」にもなっているようです。
店頭で見かけた際は、旬のいちじくを味わってみてはいかがでしょうか。
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