杉田 修一さんからシェア
ギンリョウソウ
夏の初め、森の中に妖精のように現れる。
真っ白で植物なのだが光合成はおこなわない。
では、どうして栄養を作り出しているかというと根元にボール状の固まりを持っていて菌根を作っている。
ギンリョウソウの場合はベニタケ属の菌糸でモノトロポイド菌根という構造を作り出している。
このベニタケ属の菌類から栄養をもらっていて菌には栄養を与えていない。
ギンリョウソウは菌に寄生する菌寄生植物なのだ。
樹木の多くは土壌中の菌類と多かれ少なかれ共生関係を持っているがこの植物は森の中でどんな役目を果たしているのだろうか。
幽霊茸とも言うがまさか幽霊でもあるまい。
ともあれ森の菌たちに守られて花開くギンリョウソウは不思議な植物だ。
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