「梅にミツバチ」の見事な共生関係
各地で梅の花が咲く季節になりました。
さて、「梅に鶯」は聞いたことがあるかと思いますが、今日は「梅にミツバチ」の見事な共生関係についてご紹介します。
和歌山県みなべ・田辺地域は、日本一の梅産地であり、この時期、山の斜面が梅の花に覆われます。
梅の品種の多くは自家受粉できないため、他品種の梅を近くに植え、その花粉で受粉させています。
でも、何百本もの梅の木に手作業で受粉を行うことは困難。このため、古くから「ニホンミツバチ」が利用されてきました。
また、花の少ない早春に満開となる梅は、地域に生息するニホンミツバチにとっても貴重な蜜の供給源となります。
この地域は、梅とミツバチとの共生関係や、薪炭林を残しつつ梅林を開墾し、400年にわたり高品質な梅を持続的に生産してきたことなどが評価され、平成27年に「みなべ・田辺の梅システム」として世界農業遺産に認定されました。
梅の花も綺麗ですが、ミツバチの役割を思うと、梅の実がなって、美味しい梅干しが出来上がるのも楽しみですね。がんばれミツバチ!
GIAHS UME SYSTEM(みなべ・田辺地域世界農業遺産推進協議会)
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