“ナナメ”の知恵
「にし阿波」と呼ばれる徳島県西部の美馬市・三好市・つるぎ町・東みよし町には、場所によっては斜度40度にも及ぶ急斜面で農業を営む「傾斜地農耕システム」が受け継がれています。
通常、このような土地では、段々畑のような水平面を作って耕すのですが、この地域では、傾斜地のまま耕作を行ってきました。
そのため、土の流出を防ぐ仕組みや、傾斜角度に合わせてオーダーメイドで作られる農機具など、独自の技や知恵がたくさん継承されています。
この伝統的農法や、美しい景観、食文化、伝統行事などの独自性・重要性が認められ、にし阿波地域は、平成29年に日本農業遺産、平成30年に世界農業遺産に認定されました。
毎年秋になると、傾斜地のそば畑には、一面に白い小さな花が咲きます。
9月21日(土)~10月14日(月・祝)には、「おむすびころりん急傾斜、そばの花咲く観光農園に入ろう!」が開催されます。
お近くにお越しの際は、そば畑を実際に歩き、傾斜を体感してみてはいかがでしょうか。
にし阿波の傾斜地農耕システム(徳島剣山世界農業遺産推進協議会)
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