連載:広がりを見せる農福連携
(平成30年度食料・農業・農村白書3)
「農福連携」とは、障害者や生活困窮者、高齢者等の農業分野への就農・就労を促進する取組で、農業サイドにも福祉サイドにもメリットがみられます。
<京丸園株式会社の取組>
静岡県浜松市の京丸園株式会社は、従業員の4分の1が障害者です。障害者の受入れが作業工程を見直すきっかけとなり、「トレーをきれいにして」という指示を「スポンジで5回こすって」とするなど、手順を明確化・標準化した結果、農場の生産性や農産物の品質が向上しました。
このような取組が評価され、GAP普及対象2018を受賞しました。
<刑務所出所者についての取組>
法務省茨城就業支援センターは、刑務所からの仮釈放者に、6か月間の農業訓練の機会を提供しています。
刑務所出所者全体の2年以内再入率は約17%ですが、同センター入所者の同再入率は約4%と大きく下回っており、農業等を通じた自立支援が再犯防止に成果をあげています。
白書では、このほか、農協やNPO法人の取組をはじめとした様々な農福連携の動きを紹介しています。
詳しくは白書の「特集3」をご覧ください。
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