泳ぐ芸術品!
カラフルな衣装を身にまとい、悠々と泳ぐ錦鯉の姿は、しばし暑さを忘れさせてくれますよね。
錦鯉の発祥は、およそ200年前(江戸後期)の新潟県の山古志地区です。
雪深い地方の貴重なタンパク源として育てられる中で、突然変異により出現したものを改良したのが始まりと言われています。
現在では、その模様や色彩により80種類以上の品種があり、値段は数百円から数百万円まで幅広くなっています。
寿命は20~30年と言われていますが、健康であれば50~70年生きるものもいます(日本で確認されている長寿記録は226歳!)。
大きなものでは体長1メートルほどになることから、世界最大の鑑賞魚として各地に輸出されており、外国では、カラフルな色彩のものだけでなく、渋い見た目の品種であっても日本文化の「わび・さび」に通じると人気があるそうです。
外国でもNishikigoiと表記され、「紅白」など代表的な品種も、そのまま日本語が使われています。
日本では、お金持ちが大きな池で飼っているというイメージが強いですが、飼育されるスペースに合わせて成長し、小さな水槽では大きくなりにくいので、新しい楽しみ方として、室内飼育やベランダ飼育が注目されています。
他の鯉とケンカしない優しい性格であるため、複数の品種を一度に飼えたり、日本原産なので冬場に加温する必要がなかったりと、意外と飼いやすい条件が揃っています。
7月27日、28日の「子ども霞が関見学デー」では、錦鯉の魅力を知っていただくため、実際に触れるコーナーや、水槽飼育の展示を行う「錦鯉について学ぼう!」のイベントを開催します。
歴史や品種などもご紹介していますので、お近くに寄られた際は、ぜひお立ちよりください。
農林水産省「子ども霞が関見学デー」
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