冬にはもってこい

冬にはもってこい

「ながわと言えばそば」と言われるくらい、質の高いそばの産地として有名な長野県松本市の奈川地区。

そんな奈川で、手打ちのそばを寒い時期にも美味しく食べようと考えられたのが「とうじそば」。お味噌汁の中にそばを入れて食べたのが、その始まりなのだとか。

 

食べ方は、まず、大鍋で、旬の山菜やきのこ、野菜の入った汁を煮立てる。

次に、小割にしたそばを竹で編んだ「そうじかご」に入れ、アツアツの汁でさっと温める。そして、具をたっぷり盛り付け、汁の量はお好みでいただきます。ちなみに、「とうじ」という言葉には、浸し、温めるという意味があるそうです。

 

まさに、暮らしの知恵から生まれ、つゆのうま味とそばの香りが食欲をそそるとうじそば。

野麦峠の里に古くから伝わる伝統の味です。