春はもうすぐ
本日ご紹介するのは、冬の終わりから早春に可憐な花を咲かせる「セツブンソウ」。
節分の頃から花を咲かせるため、この名前が付いたそうです。
キンポウゲ科に属する多年草で、関東以西の本州に分布します。
また、石灰質の土壌を好み、落葉樹の林の中などに自生します。
白い花びらに見えるのは萼(がく)で、本来の花びらは退化して黄色い蜜腺となっています。
また、花の中心の薄紫色の部分は花粉の入った葯(やく)です。
新緑の時期になると茎葉が枯れ、地下の球根(塊茎)の状態で休眠に入るため、セツブンソウが地上に顔を見せるのは早春の数か月程度です。
セツブンソウの花が終わる頃、ようやく本格的な春が始まります。
写真提供:筑波実験植物園
コメント